木造の家を終の住処に 池袋本町の家
データ
東京都 豊島区 池袋本町
防火地域 木造2階建て 準耐火構造
敷地面積:124.47㎡(37.65坪)
1階床面積:55.89㎡(16.91坪)
2階床面積:28.98㎡(8.77坪)
延べ床面積:84.87㎡(25.67坪)
構造:木造軸組工法
外壁:そとん壁
屋根:ガルバリウム鋼板
断熱データ
壁:高性能グラスウール 16K 105㎜
1階床:ネオマフォーム 45㎜
天井(屋根断熱):高性能グラスウール 16K 210㎜
概要
古い木造2階建てに元々住んでいたのですが、東京都の道路拡幅により、建て替えをすることになりました。
最初は平屋がご希望だったのですが池袋本町の地区計画があり、建物の高さを高くしなければいけなかったため、2階建てにしました。
1階に生活空間を集約させ、木をふんだんに使用した快適な住まいになりました。
池袋本町 地区計画
老朽化した木造住宅などが密集し、狭い道路や行き止まり道路が多いため、市街地の防災性や利便性の向上等を目的として、東京都によって道路の拡幅が事業化され、道路拡幅の進展に併せて、沿道を中心に建物更新の活発化が予想されることから、平成28年3月「池袋本町地区」で地区計画を決定し、併せて用途地域等を変更しました。
これにより、地区内の建築物の不燃化の促進や狭あい道路等の解消をして安全・安心で快適に住み続けられる良好な市街地を目指すというものです。
お施主様のご要望
お施主様からご相談を受け、お話していくうちに以下のようなご要望がありました。
1階に生活空間を集約したい
ご高齢のお施主様は階段の昇り降りをなるべく減らして2階への行き来を少なくするために1階の部分だけで日常生活のすべてを完結させたいとのご要望でした。
木の家に住みたい
周辺にはハウスメーカーの鉄骨の建物が多かったのですが、お施主様は木造の家をご希望されました。
ご提案プラン
お施主様と打ち合わせを重ねて、以下のプランをご提案しました。
水周りや寝室などを1階に配置
1階部分だけで、生活のすべてを完結したいということから、1階にはキッチンやお風呂、トイレなどの水周りと寝室を配置しました。
寝室の奥の外構にはデッキを引き、そこで洗濯物も干すことができます。
床や造作家具に無垢材を使用
床は無垢フローリングにして、キッチンを含めた家具は無垢材を使用し、造作で製作して随所に木を使いました。
吹き抜けで開放的な空間に
LDKの一部を吹き抜けにして、天井を高くすることで開放感のある空間にしました。
天窓で採光と通風を確保
南側の日当たりはいいのですが、将来、南側に高い建物が建った場合を考慮してリビングの天井には天窓を配置してそこから自然光が入るプランにしました。
また、天窓は採光だけでなく、真夏の通風を確保する役割もあります。