
昔から日本の文化としてある和室。
最近の新築住宅では和室を設ける間取りが珍しくなってきていますよね。
ただ、和室はゆったりとくつろげる落ち着いた空間になるため、新築に和室を取り入れたい方も増えてきています。
では、和室にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
そこで今回は、間取りに和室を設けるか悩まれている方のために、和室のメリットとデメリットをご紹介します。
和室のメリット
和室には様々なメリットがあります。
4つのメリットをご紹介します。
1 客間、寝室など様々な用途に使用できる
和室は、様々な用途に使用できることが最大のメリットではないでしょうか。
ちょっと一休みして横になりたい時などにくつろぎのスペースとして使用することもできますし、お茶が趣味の方は茶室として使用することもできます。
また、来客の時にも客間として使用できますし、布団を敷けば寝室として使用することもできる汎用性の高さが魅力です。
他にも、子供の遊び場としても最適で、畳のクッション性によって、転んでもケガをしにくいですし、走り回った時の音も軽減してくれます。
更に、小さいお子様がいる場合には、おむつを替えたり、お昼寝をさせる時に和室は便利です。
2 畳による様々なメリット
和室に欠かせない床材と言えば、畳ですよね。
畳には調湿や防音など様々な効果があり、その効果のおかげで和室が快適なくつろぎの空間になります。
調湿効果
畳の原料になっているイ草には、空気中の湿気を吸収・放出して調節する調湿効果があります。
この調湿効果によって、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
防音効果
畳の内部には空気が多く含まれていて音を呼吸するため、防音効果があります。
特にお子さんが遊んでいる時の足音などを軽減してくれます。
また、クッション性にも優れているので、転んでもケガをしにくいです。
リラックス効果
畳の素材になっているイ草の香りには、リラックス効果があります。
このイ草の香りによって、和室が落ち着いたくつろぎの空間になります。
3 障子による様々なメリット
畳同様に障子も和室には欠かせない建具ですよね。
障子にも和室を快適にするための様々な効果があります。
直射日光を遮断してくれる
障子は和室に入ってくる直射日光をほどよく遮断してくれて、まぶしさを和らげてくれます。
特に、夏のきびしい日差しには光を調整してほどよく抑えてくれます。
断熱効果
障子は紙と木で出来ているため、調湿効果や通気性に優れています。
ですから、熱や湿気がこもりにくく、断熱効果も期待できます。
部屋が明るくなる
障子は、和室を自然な光で明るくしてくれます。
障子に使われている和紙は、光が拡散される特性があるので、和室を自然な光が均一に包んでくれます。
4 奥行きのある押入れ収納
和室には奥行きのある押入れがあり、収納においてもメリットがあります。
押入れは布団や座布団を収納するスペースのため奥行きがあります。
ですから、その奥行きを利用して普段は使う機会の少ない季節のものなど、布団や座布団以外も収納しやすいです。
和室のデメリット
和室にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
2つのデメリットをご紹介します。
1 定期的なお手入れが必要
和室の畳や障子などは定期的なお手入れが必要になります。
畳は、3~4年に1回は裏返しや表替えを行う必要がありますし、障子も定期的に張り替えが必要になってきます。
2 汚れが付きやすい
畳は汚れが付きやすい素材です。
コーヒーなどをこぼした場合などはすぐ染み込んでしまいシミになりやすいです。
最後に
今回は、和室のメリットとデメリットをご紹介しました。
間取りに和室を設けようか悩んでいる方は参考にしてみてください。