土台まで引いてあった木塀の組み立てです。
墨付けからさせていただきました。
土台は鎌継ぎ手、頭繫ぎは追っかけ継手で継いでいます。
頭繫ぎは風などの影響で、振られやすい部材なのでより強い継ぎ方を採用しています。

頭繫ぎの下に、貫が二本入ります。
菱形に使っているのがヒノキの40ミリ角です。
この部材は目地など取らず、ケンドンで組み込んでいます。
下の105×40ミリの頭貫は、柱と幅が同じなので両端を五分まくっています。

高さが木部だけで約1・4mあります。
正面の塀のみだと不安定です。
写真は丸の内線との境界に建てた控え壁です。
筋交いを入れて補強しています。
頭繫ぎを落とし込んだら、化粧板を固定する貫を取り付けます。

今回化粧板は杉を張ります。
相欠きは下小屋で予め加工してあります。

自分は左利きなので、右からの張り始めになります。
一日目はここまで。
柱立て、貫取り付け、頭繫ぎ落とし込み、板下地と張り始め一枚の施工です。

二日目は親方に板張りをお願いしました。
その間に、写真にも写っている突っ張りと先ほど紹介した控え壁を取り付けました。
この日は風が強く、板が飛ばされたりもしました。
全て終わった頃には、暗くなってしまい完成の写真が撮れませんでした。
もう一つ、最後に野地板を張りました。
板金屋さんにガルバーを巻いてもらいます。
外構でいうと、今弟弟子がウッドデッキを製作中です。
約半年通った、この現場ともそろそろお別れです。