見習い大工の眞利子です。
今回の新築も作り付けの家具がたくさんあります。
特にメインとなる二階のリビングには三枚のカウンターが取り付きます。

写真はワークスペースのカウンターです。
材料はタモです。
まずカウンターの受け(ここでは両脇に衝立て)を立て、高さを決めます。
カウンターは少し長さに余裕をもたして切り、両脇と奥の壁に突き付けていきます。
突き付けと言っても、珪藻土の厚み1~2㎜未満の隙間は問題ないです。

ワークスペースには、カウンターの下、左右に引き出しが付きます。
カウンターと衝立を固定し、動かなくしてから内部の衝立を立てていきます。
色々と試行錯誤中ですが、内部を後立てしたほうが、やりやすいと思っています。

今回は引き出し、建具の付く家具が多いです。
後々の不具合と調整の時間を減らす為に、一枚一枚衝立は倒れも確認していきます。
写真のように下げ振りを使い、まず出入りを修正。
次に横方向の倒れも確認します。
許容範囲以内でクサビを噛まし、誤差0・25㎜程度に修正していきます。
やり方は我流です。
今まで壁は真っすぐなものだと仮定し、取り付けていました。
テーブルのみや、既成の箱を取り付けるだけであればそれでも十分です。
カウンターから矧ぎ、建具引き出しまですべて手作りでその精度だと後で収拾がつかなくなります。
下げ振りで一枚一枚修正する分、時間は今までより掛かります。
全て完成した時、この時間がどう影響してくれるか。

リビングボードです。
こちらは、片壁なので壁の方のみ固定し写真右の衝立ては高さと倒れを見た状態で遊ばしておきます。
カウンターを乗せ、窓枠との絡みを微調整してから固定に入ります。

リビングボードの上には、引き違い付きの家具が付きます。
もちろん、この家具の方立も倒れを修正しています。
壁の倒れはひどいところでも2・3㎜程度ですが、建具が上と下で3㎜違えば修正は困難です。
今日は、メイン家具のテレビボードの製作です。
次回紹介出来ればと思います。