見習い大工の内田です。
先週の土曜日に訓練校の野外授業で「江戸東京たてもの園」に行ってきました。
江戸東京たてもの園は歴史的建造物を数多く保存し展示する野外博物館で小金井公園の中にあり敷地面積は約7ヘクタールにも及びます。
園内には江戸時代から昭和初期までの様々な建築物が展示されています。

この江戸東京たてもの園はジブリ作品の「千と千尋の神隠し」の製作にあたり大いに参考にした
場所として公式に発表している場所になっています。

例えば武居三省堂という明治初期に創業した文具店です。
文具店と言っても当初は書道用の卸を営んでいたようで、店内はその当時の様子が再現され筆や墨などが壁面や天井にまで並んでいます。
この場所もジブリのモデルになった場所と言われていますがどのシーンを言っているかは見たことがある人は分かりますか?
他にも所々もしかしてと思うところがいくつかありただ建物を見る意外の楽しみ方もできるのではないでしょうか。

ジブリ話は終わりにして気になった建物を紹介していきたいと思います。
上の写真の場所は「高橋是清邸」です。
明治から昭和にかけて活躍した政治家、高橋是清の住まいだった建物の主要部分を展示しています。
希少な日本産のツガを用いた建築様式である「総栂普請」の建築で洋間の床には寄木張りが用いられています。
また2階には高橋是清の書斎や寝室があり昭和11年の2,26事件の現場にもなった場所です。

ガラス窓がたくさんある建物でこのガラスは表面に波打っている明治時代のガラスが使われています。

他には「吉野家」という江戸時代後期に建てられた民家です。
吉野家は江戸時代に野崎村の名主役を務めた家と言われ式台付きの玄関や付け書院のある奥座敷に格式高い様子が見受けられる民家です。
屋根は茅葺屋根になっています。
茅葺屋根は窯や囲炉裏の煙で燻されることで防水性、防虫性を含めた耐久性が高められますので定期的に中にある窯で火を起こしているようです。

この写真は「吉野家」ではなく隣の「綱島家」ですが中の囲炉裏で火を起こしていました。
とてもいい雰囲気でした。
他にもたくさん建物はあるのですが紹介はこれくらいにしていきます。
江戸時代から昭和初期までの色々な特徴的な建物を1度に見る事が出来とても身になった1日でした。
見学時間も少なく今改修工事中で見れなかった建物もあるので時間があったまた来たいと思いました。