今年最後の仕事は階段です。
三階建てなので二基あります。
昨日、一基終わりましたので紹介します。

耐火木造の為、耐火被覆となるボードの厚みが最重要視されます。
階段も主要構造物ですから、表と裏に強化ボードを張ります。
厚みは15㎜厚のボード二重張りです。
化粧の段板厚+ボード厚(30㎜)+下地のベニヤ厚分を引いて下地を組みます。
写真は鉄砲階段の部分ですが、下地はササラ板と間柱で組んで作ります。

初めての階段なので壁に原寸を引き、確認しながら掛けていきます。

一段目から四段目の鉄砲階段がベニヤまで張れたら、次は廻り階段です。
今回は六段廻り。
廻り階段の部分はササラ板を掛けず、ひな壇と呼ばれる間柱のみで組んでいきます。
耐火構造の場合、下地の厚みや組み方まで指定があります。
下地の間柱は、厚み30㎜以上幅が90㎜以上ですので、壁内と同じ間柱を使います。
壁面に取り付く受け材はボード厚を考慮して、長さ150㎜の鉄釘で打ち付けます。
正確にはビスと釘の併用です。

見えにくいですが、廻り階段の原寸です。
壁に平面の原寸を引き、柱の芯からの寸法を実際に受け取っていきます。
このやり方が正解なのかは分かりません。
原寸も訓練校で習ったやり方と自己流の混合です。
確認して、間違いはなかったので問題ないと思います。

六段廻りました。
最後に三段、上段で四段目になるようにもう一つ鉄砲階段を掛けます。
先ほどと同じように、壁に原寸を書きササラ板の位置で墨を打ったら仮止めして生け捕っていきます。
どうしても墨を巻いた時の誤差と加工の誤差が否めないのが、今後の課題です。
一基掛けるのに三日掛かってしまいました。
今年中にもう一基、最終日の30日は半日掃除なのであと二日半。
二回目になるので目標は二日で終わらせることです。
気持ち良く新年を迎えられるように気を引き締めていきたいと思います。

今年も一年、お付き合い下さりありがとうございました。
来年は私にとって試練の年になると思います。
同時に飛躍の年にもできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。
では、良いお年を。