見習い大工の真利子です。
今日は、石神井台の新築で完成見学会を行っています。
今回のお施主様も、快く完成見学会を行うことを承諾して下しいました。
ありがとうございます。
大工としては、いよいよここまで来たかという感慨深さがあります。
思えば、下小屋で親方の墨付けた部材を刻んでいたのがつい昨日のようです。
初めての挑戦も多かった今回、至らなさばかりで反省が絶えません。
現在、自分と内田の二人で残りの工事を行っています。
残りは塗装、障子紙、ベランダのデッキ、その他外構です。
親方は、次の新築の墨付けに入っています。
そんな中、外構の一つであるポストを作ってきましたので紹介します。

レッドシダーという木材を使っています。
米杉とも言われる木材で、比較的水に強くかなり柔らかい木です。
ポストの投函口と表札を付けて、あとは電気屋さんにインターホンを設置してもらいます。

作業途中です。
前後羽目板を張り、三方板でかぶします。
鉋とヤスリで微調整して、ビスで固定しました。

反対側の取り出し口も手作りです。
扉や引き出しにはそれぞれ微妙な取り付けのコツがあります。
蝶版の場合、はじめから全てのビスを留めずに最低限開閉ができる状態で立て付けを調整します。
ビス穴一つ分のずれでも歪みが生じるので、ビスの出し入れで下地が効かなくなってしまう為です。

三方にぶつけた板ですが、巾が足りないために矧ぎ合わせました。
クリーニング屋さんと同時進行だったので、機械が使えません。
苦肉の策ですが、マルノコで割って、裏からビスで締め込んでいます。
ビスが効いているので剝れる心配はありませんが、やはり機械で行った方が楽です。
この後、羽目板の厚み分シャクリ溝を掘り設置しました。
外部なので、突き付けより10ミリでも食い込ませておいた方が隙間も出来づらいと思います。
以上、自分が石神井台の現場で行う作業はほぼ終了です。
来週の水曜日に、駐車場の生コン打設の立ち合い時に内部も最終確認して終わりになると思います。
今、実際使っていただいてから不備が出ないか心配でしょうがないです。
何かあればすぐにでも飛んで行きたいと思うくらい愛着のある現場になりました。
きっと任せていただけるものが増えたからでしょう。
家具や建具まで作らせていただいている分、壁の仕上がりや庭木との調和まで見ることが出来ます。
畳の香りや照明が当たった木の映え方も実際に見ることができます。
これでまた次の現場も頑張ろうと思えます。