見習い大工の真利子です。
練馬区で進行中の現場では、外壁のサイディングが張り終わりました。
今日、コーキング屋さんが来ます。
外部廻りはあと、基礎の仕上げ塗りや玄関タイルなどの左官仕事。
それに設備機器の取り付けなどがあります。
大工仕事は木工事が終了後、建具の製作と吊りこみ。
内装が完了次第、ウッドデッキやポストの設置なども行います。
今週は、フローリング張りに続き階段も取り付きました!
今回は、”ヒナ段”と言われる形の階段です。

ヒナ段型は化粧面にササラ板が見えません。
段板をササラ板に挟み込む”ササラ型階段”と違い、稲妻の様に加工したササラ板に乗せていく階段です。
スッキリとした印象を受けますね。
壁際は巾木で処理します。
今回自分は、段板の加工と廻り階段の加工、組み立てをやらせていただきました。
当初、社長には加工から直階段部分の設置まで全てを自分で納めろと言われていました。
ですが、入り口枠や家具の天板加工に手間取ってしまい間に合いませんでした。
しびれをきらした親方に結局、組んでもらいました。
廻り階段も巾木分(6ミリ弱)の余裕より切断面がこぼれてしまえば材料をゴミにしてしまいます。
下地、型板起こしから親方のマンツーマン指導です。
過保護の見習い大工です、、、

一段目、二段目が今回廻り階段でした。
下地と押さえを打ったあと、しばらくの間実際に使ってみて踏み慣らします。
完全に階段下を塞いでしまってから床鳴りなどが出た場合、対処出来なくなってしまうためです。
いまのところ、床鳴りはしていません。
段板も自分で製作しているので、微妙な反りなどによって床鳴りしてしまわないか心配です。
階段は難しいです。

さて、窓枠の話に移ります。
今回障子が取り付く窓が、八か所あります。
そのうち袋付きが三か所です。
写真は、窓二枚に一枚ずつ入る障子を一つの戸袋に引き込む様になっています。
下地の段階だと、構造がよくわかると思います。
戸袋内に、戸当たりを設けて障子を開いたときタテ枠の面に収まる様に調整します。
蓋をしてしまうと、戸当たりも動かせなくなるのでシビアです。

タテ枠と障子のチリは三ミリです。
最終的な微調整は、建具を吊りこむ際にもやります。
下地組みの段階で、枠の反り等を少しでも相殺させておけば建具調整が楽になります。
本来、大工の仕事は窓枠までだそうです。
とすると、大工の作る枠次第で困るのは建具屋さんになります。
それは、壁の下地組みからボード張りまで全てに言えることだと思います。
仕上げに影響の出る下地組み、下地だからこそ気が抜けません。
それに今しっかり作っておけば、手直しも減らせます。
職方さんがやりやすいように、また手直しのないように心掛けて作業したいです。