見習い大工の眞利子です。
現場に入って一週間、進行状況の紹介です。

週明けの月曜日。
二階の歪みを直してからロフトの床を張りました。
柱の倒れなどを一ミリ単位で修正したあと、構造合板で床を固定します。
面で突っ張ることで平面の歪みは止まります。
一番の難関は小屋組みでした。
両方から登り梁が登ってきて棟木に刺さってくるので、全体的に棟を突き上げる形になっています。
仕口のきつさや部材の反りなどが重なって、棟木が倒れていました。
屋根のラインを決める大事な箇所なので、急きょ金物を増やして、対処しました。

棟の緊結金物です。
棟を貫通して、登り梁同士を引き寄せるボルト。
棟と束を緊結して、突き上げられていた棟木を固定する金物の二種類です。
このような材料同士を引き寄せるボルトがさまざまな絡みで各箇所に入っています。

登り梁の継手です。
ロフトのまさに触れられるところにあります。
下端と横面の三方が化粧の為、金物緊結が出来ません。
上からクサビを、横面には大栓を二本打ちます。
「追っかけ大栓継手」と正式には言われる継手になります。

金物の緊結が終わったので化粧野地を張っていきます。
Jパネルと呼ばれる構造耐力も取れる、杉の野地板を使っています。
内部から見たとき、この化粧野地がそのまま天井になります。
この後、断熱材と横垂木で断熱層を確保し、通気垂木を縦に飛ばします。
通気垂木の上に12ミリの本野地が乗り、ルーフィング、板金で屋根の完成です。
今日、板金屋さんと打ち合わせをします。
大工は野地板までで、その先は板金屋さんに施工していただきます。

中から見るとこのようになっています。
山小屋のような「ザ、木!」といった印象です。
ここから間柱や窓台を入れ、外部を塞ぐと少しずつ印象も変わっていきます。
建前後の太陽の光が直接入ってくるような今の段階が結構好きです。
今日は、屋根の続きです。
垂木、断熱材、ケラバを取り付けていきます。