
大工見習いの眞利子です。
本日も現場ブログを読んでいただいてありがとうございます。
本日のブログは内装仕上げ作業の左官工事で、
壁と天井に珪藻土の施工のご紹介です。
自然素材の珪藻土は室内の調湿機能もあり、
また室内の匂いを吸収するという機能もあります。(左官屋さんに教えてもらいました・・・)
匂いを吸収するという事で、
左官屋さんのお話ですとペットを飼っているお宅からのリフォームのご要望が多いらしいです。
この珪藻土は土手加藤の事務所の壁にも塗られています。

私達大工が張り終えた石膏ボードのつなぎ目とビスの頭部分を丁寧にパテ処理します。
実はこの下地処理が大変重要らしく、
この下地処理が上手に施工できるかどうかが珪藻土の表面割れに関係するんです。
1枚の石膏ボードには沢山のビスを止め付けていて、
それで固定をさせているので当然ですがそんなに簡単には動きません。
それでも石膏ボードと石膏ボードのつなぎ目部分には、
地震など外部からの力が加わった場合には多少動きます。
この時につなぎ目同士が動くことによって珪藻土などの左官材に割れが発生します。
珪藻土や漆喰などの表面クラックは、
ほとんどがこのボードのつなぎ目の挙動によって発生します。

この下地処理は2回に分けられます。
1回目でボード表面の凹凸を無くして、
さらに2回目も同じ場所を下地処理をして表面を平らにします。
左官屋さんの仕事を見させていただいて改めて下地仕事が重要なんだなと痛感しました。
私眞利子も大工としてまだまだ半人前だと痛感しました・・・・
上の画像は2回目の下地処理をしているところです。

2回目の下地書路が終わるとつなぎ目が分らないくらいに平らになります。
それと実は珪藻土施工の時の割れ対策で最も重要なことがあるのですが・・・・
この対策は土手加藤の企業秘密です・・・スミマセン・・・
詳しくはお話が出来ないのですが、
左官屋さんの下地処理の前の段階、
つまり私達大工の施工に最も関係してきます。
この作業をするのかしないのかで珪藻土の表面割れの発生は格段に違ってきます。

下地処理が終わったので、
いよいよ珪藻土の施工が始まります。
バケツにいっぱいに造られた珪藻土です。
見た目は本当に泥土です。
小学校の時の図工を思い出します・・・・?
お施主様の中には新築の思い出として、
お子様と一緒に壁に珪藻土を塗って家づくりの思い出とすることもあったり、
赤ちゃんの手形をリビングの壁に記念として形づくるという事もあります。

いよいよ珪藻土の施工が始まりました。
左官屋さんの匠の技が感じられます。
珪藻土の塗り方と言いますかデザインは結構多いです。
木コテで横引きにしてみたり、扇型にしてみたり様々です。

珪藻土の施工が始まると珪藻土の澄んだ香りがします。
自然素材の左官材の最大の特徴なんでしょうね。
木と左官の香りが現場中にしています。

左官屋さんが塗り終えた直後の珪藻土の画像です。
杉のサッシ額縁と珪藻土がいい感じです。
やはり木と左官材は一番相性がいいのでしょうね。

こちらは先ほどと同じ場所の画像で、
施行翌日の画像になります。
まだ完全に乾いていませんが塗った直後より明るい色になってるのが分りますか。
表面が乾燥するとこんな感じになります。

本日の現場ブログはこれで終わりです。
また次回をお楽しみに。