
家づくりにおいて外観のイメージを大きく左右する外壁材。
住宅で使われている外壁材には、サイディングや塗壁、モルタル、タイルなど様々な種類があります。
その外壁材の中で最も多く用いられているものがサイディングです。
ただ、サイディングと一口に言っても、様々な種類があります。
そこで今回は、住宅の外壁材として用いられている窯業系や金属系などのサイディングの種類を4つご紹介します。
サイディングとは?
サイディングとは、住宅の外壁に用いられているボード状の外壁材です。
工場で生産しているので品質が安定していて、施工もしやすい事が特徴です。
そのため、現在の一般住宅の外壁材の7~8割がこのサイディングを使用しています。
サイディングには主に窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類があります。
1 窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメントと繊維質などを原料として板状に形成した外壁材です。
最近の一般住宅で最も多く用いられているのがこの窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは軽量で耐震性、耐火性に優れていて、施工もしやすく価格も比較的安価な所がメリットです。
また、カラーバリエーションやデザインが豊富で、シンプルなものからタイル調のものまで幅広くあるため、どのような外観にも合わせやすいです。
10年を経過したあたりから、サイディングのつなぎ目に使用されているシーリングが劣化してくるので定期的なメンテナンスが必要です。
2 金属系サイディング
金属系サイディングとは、その名の通り金属で出来ているサイディングで、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金、ステンレスなどの金属板を表面材にして、断熱材などを裏面材にして構成された外壁材です。
特に、ガルバリウム鋼板は最近の新築住宅で人気の高い外壁材です。
金属系サイディングのメリットとしては、非常に軽量なため、家に負担をかけにくく地震に強いです。
デザインはすっきりとしたシンプルなものが多く、モダンな住宅にピッタリな外壁材です。
デメリットとしては薄い金属で出来ているため、へこみや傷が付きやすいので注意が必要です。
3 木質系サイディング
木質系サイディングとは、天然の木に塗装を施した外壁材です。
木質系サイディングの特徴はなんと言っても天然の木独特の風合いではないでしょうか。
他にも、木を使用しているため断熱性能にも優れている所もメリットです。
天然の木を使用しているのでメンテナンスには手間がかかる場合があります。
また、木材のため防火地域では使用できない場合があるので事前に確認が必要です。
4 樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を原料としている外壁材です。
耐久性に優れているだけでなく、塩害や凍害など対候性もあり、劣化がしにくいのが特徴です。
シーリングを使用していないのでメンテナンスフリーとされています。
主に北米で主流の外壁材で、日本ではあまり使われていません。
最後に
今回は、住宅の外壁材で用いられているサイディングの種類を4つご紹介しました。
サイディングを選ぶ時はそれぞれの特徴や建てた後のメンテナンスを考慮して選ぶようにしたいですね。