
注文住宅に使用されている屋根材には様々な種類があるので屋根を選ぶ時に迷いますよね。
屋根を選ぶ時には、家全体のデザインを考慮して外観のバランスを良くするだけでなく、その地域の気候などの特性や耐久性なども考えて選ぶことが大切です。
そこで今回は、注文住宅で使われている屋根材の種類や特徴をご紹介します。
スレート屋根(化粧スレート)
スレート屋根は現在の新築住宅で最も普及している代表的な屋根材の1つです。
セメントと合成繊維を混ぜ合わせた薄い板状の屋根材です。
スレートという呼び方の他に、コロニアルやカラーベストなど商品の名称で呼ばれていることも多いです。
費用は比較的安くて、瓦などに比べると軽くて施工がしやすく耐震性にも優れています。
デザインはすっきりとしていてカラーバリエーションも豊富です。
ただ、割れや反りが発生しやすく寿命が20~25年と短いです。
また、色あせしやすいため、約10年で塗装の塗り替えなどのメンテナンスが必要になる場合もありますが、最近では耐久性を上げたメンテナンスが容易な商品もあります。
瓦屋根(日本瓦)
昔から一般的な住宅で最も使用されてきたのがこの日本瓦です。
主に粘土を成形して瓦形にしたもので、日本の風土や気候に一番適しているため、耐久性が高く、寿命は50年以上と言われています。
日本瓦は見た目も上品で美しいので和風住宅には最適な屋根材です。
ただ、他の屋根材と比べると重量があるため、建物に負担がかかり耐震性に劣る場合があります。
メンテナンスに関しては、他の屋根材と比べると塗り替えの必要がありません。
ただし、地震などで瓦のズレや割れが発生した場合はその都度メンテナンスが必要になります。
ガルバリウム鋼板
アルミやステンレスなどの素材を使用した金属屋根の中で人気が高いのがガルバリウム鋼板の屋根材です。
ガルバリウム鋼板とは、鉄をベースにして特殊な金属のメッキを加工した素材です。
この特殊な金属のメッキはアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からできています。
この金属のメッキが施されているおかげで、錆びに強くトタンと比べると約4倍の防錆性があります。
耐久性も高いのでメンテナンスの回数も少なく済む場合が多いです。
他にも、ガルバリウム鋼板は軽いので屋根材として使用した時に建物に負担をかけにくいため、地震にも強いです。
ただ、費用に関しては比較的高く、衝撃に弱いため、傷つきやすいことがデメリットとして挙げられます。
最後に
今回は、注文住宅では使用する屋根材の種類や特徴をご紹介しました。
屋根を選ぶ前に是非、参考にしてみてください。