
家づくりをする時に快適に過ごすためには「断熱」が重要になってきます。
では、そもそも断熱とは何なのでしょうか?また、断熱性を高くすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
そこで今回は、家づくりをする前に知っておきたい断熱の基本やメリットをご紹介します。
住まいの断熱とは?
住まいを断熱する理由とは何なのでしょうか?
日本の住宅の場合、夏は暑く、冬は寒いので住宅の断熱化が必然的に必要になります。
住宅の中にある熱は、夏は室内に入りやすく、反対に冬は室内に逃げてしまうため、熱を遮断して夏は外から入ってくる暑い空気を防いで、冬は室内の温かい空気を逃さないようにすることが住まいを断熱化するという事です。
簡単に言ってしまえば、夏は涼しく、冬は暖かくして快適な住まいにするという事です。
断熱の基本を簡単に説明
断熱の基本を簡単にご説明すると、身近なもので発泡スチロールの箱をイメージしてみてください。
魚市場などでよく見る発泡スチロールの箱の中には魚と氷が入れられていますよね。
この発泡スチロール箱の中では、氷はなかなか溶けにくく、魚を新鮮に保つことができます。
これは、発泡スチロールが外からの熱を伝えにくい断熱性の高い素材だからなんです。
発泡スチロールと同じような発想のものが断熱材です。
この断熱材を住宅の全体を覆うことが「住宅の断熱化」の基本になります。
住宅を断熱化する3つのメリット
住宅の断熱化にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
3つのメリットをご紹介します。
夏は涼しく、冬は暖かい
断熱の基本である「夏は外から入ってくる暑い空気を防いで、冬は室内の温かい空気を逃さない」というように夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいにすることができます。
やはり、一年中を通して家の中で快適に過ごすことが最大のメリットではないでしょうか。
他にも、断熱化することでカビやダニの発生の原因となる結露を防いでくれます。
光熱費を抑えることができる
住宅で最も電気を使うのは何だと思いますか?
それはエアコンです。
断熱性の低い住宅の場合は、エアコンを切るとすぐに暑くなったり、寒くなったりしてしまうため、エアコンをずっとかけっぱなしの状態になってしまい電気代も多くかかってしまいます。
それに比べて、断熱性の高い住宅だと、エアコンの使用量を少なくすることができるので無駄なエネルギーの消費を抑えることができます。
ですから、住宅の断熱化をすることで節電になり、光熱費を抑えることができて省エネ効果にも期待できます。
ヒートショックなどの健康リスクの予防
住宅の健康リスクで深刻になっているのが、家の中の温度差が原因で急な血圧上昇による健康被害であるヒートショックです。
このヒートショックは特に、冬場の入浴時に起きることが多く、暖かい部屋から寒い浴室に移動することで血圧が変動して心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因となります。
そこで、断熱性の高い住宅にすれば一年を通して、家全体の温度差を少なくすることができるため、ヒートショックの予防になります。
また、夏場に起きる住宅の健康リスクとして挙げられる熱中症も断熱性を高くして適度な冷房の使用で予防することができます。
最後に
今回は、断熱の基本やメリットについてご紹介しました。
住宅を断熱化することで快適な住まいを実現できますよ。