見習い大工の眞利子です。
今回は現場の進行状況を紹介したいと思います。

桧の板を矧ぎあわせて、作り付けの家具の天板を製作しています。
写真はダイニングの家具に使う板です。
加工機に通して厚みを合わせた後、材料の矩(直角)を出します。
これから矧ぎ合せに入る前に、材料の向き、色、節や欠けなどが無いかを見ながらどう矧ぐかを考えている
ところです。

どう矧ぎ合せるかが決まったら、ボンドを木口に塗り、ハタ金を使って絞めていきます。
この工程で出来上がりの綺麗さが決まってしまうので、緊張する瞬間です。
板自体が長尺なので(3000)どうしても材料の癖が取りきれていないと隙が出てしまいます。
今回は、作り付けの家具だけで七ヶ所あります。
単純に天板が七枚とそれを支える縦板が七枚作ります。
初めての機械も使いながら、弟弟子と急ピッチで製作中です。

次は、押入れの造作作業です。
二階の天井が勾配天井でかなり高さがあるので、押入れは独立した箱型になっています。
自分の担当はその天井張りと化粧ベニヤの貼り付けです。
鴨居の上端平らに天井が張れるように下地桟を組んでいきます。
この後、押入れの中に衝立が二枚立つので割を出して、ちょうど芯に下地桟を入れていきます。

押入れが大きいので全体像が撮れないのですが、天井、衝立、化粧ベニヤの貼り付けが終わりました。
シナベニヤは癖がなくてスッキリ見えますね。
あとは、雑巾摺れを回して、衝立にも桟を添えます。
建具を製作して、取りつくまで少し掛かりますが、押入れは粗方完成です。

おまけです。
二階の押入れの中にキッチンから上がってきた排煙管があります。
下地組して箱型に囲って見えなくします。
壁の中に下地が少ない箇所なので、ボンドをいれてフロアと角の柱に固定しています。
大きさが小さいのでかなりガッシリしてます。
シナベニヤを張って隠ぺい完成です。