
ここ数年で二世帯住宅を建てる方や検討をしている方が増えてきています。
二世帯が同じ家に住むことで、親世帯からすれば老後のことを考えると一緒に暮らした方が安心ですし、子世帯からすればいざという時に子供の面倒を頼めるなどお互いにメリットがあります。
しかし、二世帯が同じ屋根の下で暮らしていくわけですから様々な不満が出てくると思います。
そこで今回は、二世帯住宅で失敗しないためのポイントをご紹介します。
住み始めてからのお金について
二世帯住宅を検討する時には親と子の二世帯でしっかりと話し合うことが大切です。
その時に、一番初めに話し合わなければならないのは建てた後、住み始めてからのお金のこと、要するに電気やガスなどの光熱費や水道代をどのように支払っていくのかについてです。
二世帯住宅を考えている方の多くは最初に間取りなどを決めようとしますが、それよりも先に建てた後のお金のことを話し合うことが大切です。
このお金の話し合いを後回しにしてしまい、後でもめてしまうケースも少なくはありません。
例えば、光熱費を折半で支払うと決めてしまうと子世帯が共働きで昼間は家にいないのに、いつも家にいる親世帯と同じ料金の光熱費を支払うのはおかしいと不満が出てくる場合があります。
光熱費は別々に分けて支払うことがポイント
ポイントとしては、電気やガスなどの光熱費、水道代の支払いをそれぞれの世帯でそれぞれが使った分だけ支払うことです。
建物の構造や電気、水道、ガスの料金体系によっては別々に分けることが難しい場合もありますが、できるだけ各種メーターをそれぞれの世帯で別々に設置して料金を分けることで失敗を回避することができます。
お金の話なので親子といえども、なかなか話しづらいことかもしれませんが、後々、もめないためにもしっかりと話し合っておきましょう。
プライバシーの問題
二世帯住宅を検討する多くの方が気になっていることはプライバシーの確保ではないでしょうか?
生活リズムが違う二世帯が同じ家に同居するわけですから、プライバシーに関して様々な不満が出てきますよね。
例えば、玄関を共有している場合、買い物などに出かける時に「どこに行くのか」と確認されたりとなんだか監視されているみたいでストレスになる方も多いです。
どこまで共有するのかがポイント
ポイントとしては間取りをどこまで共有するのかを決めることが大切です。
二世帯住宅の間取りのタイプは大きく3種類に分かれています。
- 完全分離帯:玄関から階段、水周りまですべてを別々にする
- 部分共有型:水周りは別で玄関は同じなど一部の空間を共有する
- 完全共有型:寝室のみ別で他はすべて共有する
特に、二つ目の部分共有型はどこを共有するかによって、どこまでプライバシーを確保できるのか変わってくるのでよく話し合うことが大切です。
例えば、お互いの世帯の生活パターンが違い、夜遅くに帰ってくることが多い場合は玄関やお風呂は別々にした間取りにした方がいいでしょう。
住み始める前にルールを決めておく
二世帯でよく話し合って、住み始める前に同居する時のルールを決めておくことも大切です。
例えば・・・
- 好みが違うので料理は別々に作る
- 掃除の分担を決めておく
- 入ってほしくない部屋があれば伝えておく
など、事前にルールを決めておくことで失敗を避けることができます。
最後に
今回は、二世帯住宅で失敗しないためのポイントをご紹介しました。
二世帯住宅で失敗しないためには親世帯と子世帯のお互いが事前にしっかりと話し合うことが大切です。
是非、参考にしてみてください。