
こんにちは。
土手加藤材木店の大工見習いの眞利子(まりこ)です。
今日の上野桜木の現場ブログは私達大工仕事です。
室内側の窓のサッシ廻りに化粧の額縁を取り付けます。
サッシ額縁は窓廻りをきれいに見せるための化粧部材です。
今回使う額縁は杉です。

こちらがサッシ額縁に使う杉で大変美しい木肌が特徴です。
春先になると杉花粉で嫌われる杉ですが、
実は木目がきれいな木なんです。
用途は建築の柱や梁、造作材では天井板や床材や家具などにも使われます。
日本を代表する材木です。

まずはサッシの場所ごとに杉の板を切ります。
この作業を木取りと呼び、
サッシ額縁の長さや大きさごとに木取りをします。
通常のサッシ額縁は見込み(サッシの幅)はほぼ一定なんですが、
今回は場所により見込み寸法が違うのでそれらを見極めて加工に入ります。

サッシ額縁の分(寸法)を決めて、溝を付けてから表面をカンナで仕上げます。
カンナの調子はすごくいいです。
木材が乾燥すればするほどカンナののりが良くなります。

カンナで仕上げた杉の額縁を組み立てます。
必要な開口寸法に切って組み立てます。

組み立てた額縁をサッシに取り付けます。
こちらは障子引込のサッシ額縁です。
赤みの強いきれいな杉の額縁です。
無垢の額縁なので額縁の裏側にはボードジャクリをします。
ここまで狂いもなく取付が進んでいます。

こちらは障子両引きのサッシ額縁です。
戸袋の中に障子が引き込まれるようにして、
戸袋に収まっているときには障子は見えないような収まりになっています。
場所によっておさまりが違うので、間違えないように細心の注意が必要なんです。
あともう少し。

ダイニング部分のサッシ額縁上部は5mmチリで仕上げています。
サッシ額縁がすっきりと見えるようにした納まりです。
これでほぼ全てのサッシ額縁の取付は終了です。
それではまた次回をお楽しみにしていてください。