
こんにちは。
土手加藤材木店の大工見習いの眞利子(まりこ)です。
今日の施工ブログは大工工事で、壁の断熱材施工です。
サッシの取付がすべて終了したので、壁に高性能グラスウール断熱材を入れていきます。
その前に壁体内に配管や電気配線などが終わっているのかを確認してから断熱材の施工にかかります。

断熱材が入る外周部にコンセントボックスが取りつくところは、
このように全ての個所に透明のボックスを先行して取り付けておきます。
この透明のボックスは断熱材を後から入れた時に、
気密を取るためなんです。
この気密処理がすべて終わってから断熱材を壁に入れます。

次から次へと壁体内に高性能グラスウール16K 105mmを入れます。
平成325年省エネ法以前はグラスウールに防湿層が張られているものを使用していましたが、
今では貼られていないものを使用しています。
この方が筋かい部分や先ほどのコンセントボックス周りの処理が楽だからです。

高性能グラスウール断熱材の上から、
防湿層を張り付けていきます。
この防湿層は非常に重要で、
真冬に室内で暖められた空気は、
暖かい室内から冷たい外部に逃げる特性があり、
その時に空気内にある湿度も一緒に逃げるので、
この水分を壁体内に流入するのを防ぐ為に張られます。
グラスウールは湿度を含むと本来の断熱性能が落ちるので、
その弱点を克服するためにこの防湿層を張るというわけです。

こちらは先ほどのコンセントボックス周りに取り付けられた透明のボックスの上から、
防湿層を張って、さらに気密テープで処理しています。
室内の気密性能を上げるために全ての貫通部分にこの処理をします。

この断熱材の上に張る防湿層は梁の上部まで張り上げて、
床は合板部分で折り曲げます。
前回もご紹介しましたが、
床合板の下の部分にはすでに断熱材を充填しています。

天井は野地板表しのJパネルなので、
この部分は特に防湿層の施工に時間がかかります。

ちなみにこちらは番外編ですが、
このようにどうしても断熱材を入れることが出来ない部分には、
発砲系の断熱材を吹き付けていきます。
これも断熱性能を落とさないための施工です。

この発砲系の断熱材は時間が経つとビックリするくらいものすごく膨らみます。
ちょっと吹き過ぎましたかね・・・・

ちなみに気密の話が出たので、
ついでにサッシ廻りもこのように気密処理をします。
白いのは不燃材のケイカル板です。
今回のブログはこれまでです。
また次回をお楽しみにしていてください。