
オール電化住宅は2000年代に入ってから広く普及してきました。
一般の住宅とオール電化住宅ではどう違うのでしょうか?また、オール電化住宅にすることでどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
今回は、オール電化住宅とはどのような住宅なのか?メリットとデメリットをご紹介します。
オール電化住宅とは?
オール電化住宅とは、一般の住宅と違いガスや石油を使用しないで、電力のみで調理や給湯、暖房などに使われる熱源をまかなう住宅の事を指します。
ガスを一切使わないことが大きな特徴で、火災などの危険が少なく安全性が高いです。
オール電化住宅のメリットは?
オール電化住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
4つのメリットをご紹介します。
1 火災が発生しにくい安全性の高さ
オール電化住宅では、キッチンで使用するコンロは火を使わないIHクッキングヒーターです。
火を使わないので炎が発生せず、衣類などに火が燃え移ることが少ないので火災の発生を抑えることができて安全性が高いです。
ただ、安全性が高いIHクッキングヒーターでも発火の恐れはあるのでガスコンロと同じく注意は必要です。
2 光熱費を一本化できる
オール電化住宅はガスを使わないので、基本料金を含めたガス代が一切かかりません。
ガスを使用しないためガス配管や安全装置などを設置する必要がないので、新築を建てる時にその分の費用を削減することができます。
このように、オール電化住宅は電気料金だけで光熱費を一本化できます。
3 家の中に熱源を持ち込まない
一般の住宅のようにガスを使用していると、ガス漏れの心配や不完全燃焼により発生する一酸化炭素中毒が心配されます。
これがオール電化住宅の場合はガスの熱源を家の中に持ち込まないため、そのような心配はなくなります。
他にも、ガスを一切使わないオール電化住宅では、ガスの燃焼により二酸化炭素が室内に増えることがないので室内の空気が汚れることもありません。
4 調理器具のお手入れが楽になる
IHクッキングヒーターはガスコンロには必ずあるゴトクがなく、平らな形状をしているのでお手入れが楽にできますよ。
ガスコンロの場合はゴトクを取り外してススなどの汚れを掃除するのに手間がかかりますがIHクッキングヒーターならその心配はありません。
オール電化住宅のデメリットは?
オール電化住宅にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
3つのデメリットをご紹介します。
1 停電には弱い
ガスと電気を利用している一般の住宅と比べて停電には弱いという大きなデメリットがあります。
オール電化住宅はガスなどを一切使わず電力のみで設備をまかなっているので停電が起こってしまった場合は何もできなくなってしまいます。
2 調理の火力に不満を感じる場合も
IHクッキングヒーターでは火力に不満を感じる人もいます。
大火力を使えるIHクッキングヒーターもありますが、やはり直火ではないと物足りないという方もいます。
3 調理器具が限られてくる
IHクッキングヒーターでは、鉄やステンレス、ホーローなどは問題なく加熱できますが、アルミや銅などはあまり熱効率がよくありません。
また、従来の土鍋などは使うことができないので使用できる調理器具が限られてきます。
最後に
今回は、オール電化住宅のメリットとデメリットをご紹介しました。
家づくりをする上でオール電化にするかどうか意見が分かれることが多くあります。
自分のライフスタイルに合わせて、オール電化にするのか、ガスと併用させるのかを今回のメリットとデメリットを参考にして検討してみてください。