見習い大工の眞利子です。
今回は先週の日曜日に行った、金物屋さんのことについて話したいと思います。
訓練校の同級生が鉋(カンナ)を買いたいというので、自分は付き添いです。
最近は、なかなか鉋などを置いている金物屋さんも少なくて大変です。
この金物屋さんは遠方の宮大工さんたちも買いに来るくらい品揃えがいいので自分もよくいきます。
今回は一日中金物屋さんにいたので、隅々まで見ることが出来ました。
使い方も分からない道具もたくさんあって博物館のようです。
珍しいものをいくつか紹介したいと思います。

これは板などの角を面取る鉋です。
実際に見るのは初めてです。
家具屋さんが使う鉋だそうです。

これは大工でも使う「面台」です。
下の台が両方に広がって定規になる為、均一な幅の面に加工できます。
ただ幅を調整するボルトが「ダボ」という木栓になっているところが珍しいとおもいました。

こんなのも置いてありました。
「二徳」といいます。
台に段差がある為、一丁で二通りの使い方ができる鉋です。

これは初めて見ました。
「生ぞり」と言うそうです。
普通の小刀と違って先っちょの方が少し反っています。
どんなところで使うのか聞いたところ、「いろいろ」だそうです。
結局自分も、鋸の替え刃と趣味で使う彫刻刀、それと仕上げに使う平鉋を買ってしまいました。

「長弘」名の二寸鉋です。
一緒に行った同期も最初に買うと言っていた物を諦めて、同じものを買いました。
ちょうど二丁あったので兄弟鉋です。
来週の実技の後、一緒に仕込むことになりました。
鉋をはじめ、手道具は買ってもすぐに使えません。
刃を研いだり、台を直したりしながら自分の使いやすいように加工を加える必要があるからです。
一日ではとても終わらないので、日曜日はしばらく鉋の仕込み作業になりそうです。
同期には負けたくないので、丁寧に仕込みたいと思います。
鉋の調子も随時投稿していきたいと思います。