
2階以上の住宅の場合には上下階をつなぐために階段が必ず必要になってきます。
あまり気にかけることがない階段ですが様々なスタイルがあり、間取りを考える時に重要になってきます。
ですから、使い勝手や安全性などを考慮したうえで階段を選んでいくことが大切です。
そこで今回は、間取りを考える前に知っておきたい階段の種類や特徴を4つご紹介します。
1 直階段
直階段とは、まっすぐで折り返しがなく昇り降りするタイプの階段です。
主に一般の住宅に多く使われている階段のタイプで面積も少なくて済むことから、限られた敷地に建っている狭小住宅とも相性が良いです。
直階段はその使用する面積が少ないことやシンプルな形状なのでコストを安く抑えることができます。
ただ、高さを出すために急な勾配になってしまう場合があるので間取りを考える時には注意が必要です。
2 かね折れ階段
途中で直角に曲がるL字型が特徴の階段をかね折れ階段といいます。
かね折れ階段は踊り場があることで、物が落下した時も下まで落ちることも少なくなりますし、万が一にも足を踏み外してしまった場合でも一気に落ちてしまうという心配もありません。
また、階段下のスペースを広く取れるため、そこを収納やワークスペースなどに利用することができます。
先程ご紹介した直階段と比べると広い面積を必要とするのでコスト面では高くなってしまう場合があります。
3 折り返し階段
折り返し階段は途中に踊り場が設けてあり、U字型に折れていて折り返すタイプの階段です。
先程ご紹介したかね折れ階段よりも踊り場のスペースが広いので落下した時には下まで落ちない安全性の高い階段です。
また、空間も広々として余裕が生まれますが、その分の広い面積が必要になります。
4 らせん階段
その名の通り螺旋(らせん)状に曲がって配置された階段をらせん階段といいます。
限られた面積でも設けることができて、見た目もおしゃれな雰囲気にすることができます。
しかし、複雑な形状なのでコストも高く、踏み板が三角形のような形になることが多いため、安全性に配慮する必要があります。
また、大きな物を上げ下ろしするのが難しい場合があります。
最後に
今回は階段の種類やその特徴を4つご紹介しました。
快適な住まいにするために階段の使いやすさは大きく影響してきます。
ですから、昇り降りのしやすさや安全性を考慮して階段を選びましょう。