
現在、住宅で問題となっているのが室内の空気汚染によってそこに住む人の健康に悪影響を与えてしまう「シックハウス症候群」があります。
今回は、シックハウス症候群とは何なのか?原因や対策をご紹介します。
シックハウス症候群とは?
シックハウス症候群とは、主に住宅を新築やリフォームした時に、そこで使われている建材等から化学物資が発生して、それが人体に悪影響を与えてしまい健康障害が起きてしまうことです。
つまり、室内の空気が汚染されることによって起きる様々な健康障害を総称してシックハウス症候群と呼びます。
どのような症状があるの?
シックハウスの症状には様々なものが挙げられます。
代表的な症状は以下の通りです。
- 頭痛がする
- 吐き気や息切れ
- のどの痛みやイガイガする
- 目がチカチカする
- 鼻水、くしゃみ
- 湿疹ができる
このような症状が出てきますが、人によっては全く影響を受けない場合もあり、与える影響には個人差があります。
シックハウスの原因は?
シックハウスの原因の多くは、住宅に使用されている建材や壁紙などから発生する有害な化学物質です。
この有害物質は住宅の建材以外にも、家具やカーテン、消臭剤などの日用品からも発生する場合もあります。
他にも、住宅の気密性が高くなったことにより、有害物質が室内にこもりやすくなってしまい換気も充分に行われていないことが原因と言われています。
また、住宅内で発生するカビ・ダニ・細菌、タバコの煙や石油ストーブから出る一酸化炭素なども原因とされています。
シックハウス症候群の対策
シックハウス症候群にはどのような対策を行えばいいのでしょうか?
3つの対策をご紹介します。
1 カビ・ダニの発生を抑える
カビやダニの発生を抑えることが大切です。
ですから、発生の原因を見つけて掃除や換気を徹底しましょう。
2 室内の換気
新築やリフォームをしてすぐは建材等から有害物質が多く発生しやすいので換気と通風を充分に行うようにしましょう。
また、24時間換気システムは常に運転している状態にしておきましょう。
窓を開けて換気をする時は複数の窓を開けてきれいな空気が入るように換気をしましょう。
3 自然素材で対策
壁や床の内装材に自然素材を使うことでシックハウスの対策になります。
例えば、床を無垢フローリングにすることで無垢材特有の調湿作用でカビやダニの発生を抑えてくれます。
もちろん、有害物質を一切含んでいないのでシックハウスの対策になります。
他にも、壁などに使われている塗り壁材の珪藻土や漆喰は有害物質を含まないだけでなく、室内の有害物質を吸着、分解してくれます。
★自然素材について詳しくはこちら⇒「こだわりの家づくりをするための4つの自然素材をご紹介」
最後に
今回は、シックハウス症候群について原因や対策をご紹介しました。
新築やリフォームをご検討中の方はシックハウス症候群について知っておくことも大切ですよ。