
住宅ローンを組んで家づくりを行う人は多いと思います。
ただ、住宅ローンは申し込めばすぐに融資を受けられるわけではありません。
住宅ローンを利用するには審査や書類の提出が必要になります。
今回は、住宅ローンを組む時に知っておきたい4つの流れをご紹介します。
1 事前審査
まず、住宅ローンが通るかどうかを事前に確認するために事前審査というものを行います。
この事前審査は工事請負契約の前に行い、施工会社に見積もりとプランを出してもらったものを金融機関に提出します。
事前審査にかかる期間の目安としては1~2週間程度とされていますが、金融機関によって様々です。
審査でチェックされる内容は?
主に以下の内容が審査されます。
- 年齢:借り入れた時と完済する時のそれぞれの年齢
- 年収:金融機関によって様々ですが最低でも100万円以上としている所が多い
- 勤続年数:今の会社に何年勤めているか
- 返済負担額:年収に占める住宅ローン返済の割合
- 融資可能額:建てる物件に対してどれくらいを住宅ローンでまかなうのか
2 住宅ローンの申し込み
事前審査が通れば施工会社と工事請負契約を結んで、住宅ローンを申し込みます。
申し込みの時に必要になる主な書類は以下の通りです。
- 住民票(本人と家族全員は記載されたもの)
- 印鑑証明書
- 印鑑証明書に使った実印
- 本人を確認できるもの(運転免許証や健康保険証など)
- 収入証明資料(源泉徴収票や確定申告書など)
- 残高確認ができるもの(預金口座通帳など)
3 本審査
本審査は金融機関の他に、信用保証会社や生命保険会社が主に審査を行います。
信用保証会社とは、万一の場合に住宅ローンが支払えなくなった時に住宅ローンを金融機関に代わりに支払う会社のことです。
主に審査で重要視するところは返済能力や物件の担保価値です。
本審査にかかる期間の目安としては1週間程度です。
4 融資実行
本審査が通ればローン契約を結んでいよいよ融資を受けます。
ここで注意してほしいことは、住宅ローンは建物を担保にするので、基本的には住宅が完成していなければ融資を受けることができません。
注文住宅の場合は工事の進行状況に応じて支払いが必要になってきます。
支払うパターンは施工会社によって様々ですが、3~4回に分けて支払うところが多いです。
例えば・・・
- 請負契約時に10%
- 着工時に30%
- 建築中に30%
- 完成時に30%
そこで、完成する前の支払いは「つなぎ融資」を利用して支払う場合があります。
ちなみに、つなぎ融資は借り入れている間は金利のみを支払い、住宅が完成して融資が可能になった住宅ローンで精算する形になります。
金融機関によっては、つなぎ融資を取り扱っていないところもあるので確認が必要です。
最後に
事前に流れをある程度、把握できていれば慌てることもありませんね。
今回の住宅ローンの4つの流れを参考にしてみてください。