中央区の木造耐火の新築現場は大工作業の仕上げ工程で、
床に無垢の桧のフローリングを張っていました。
土手加藤では土台と柱に無垢の桧を使用していますが、
今回はお施主様が桧のフローリングにこだわって採用しました。
仕上げられた桧のフローリングの木肌はつやがあり、
その材からは芳香がします。
昔から「杉は目で楽しめ、桧は香りを楽しめ」といわれるほどにいい香りがします。


桧は福島県の東南部以南の本州と四国、九州の広い地域に分布をしています。
桧は国内の木の中でも最高級のランクに属していて、
構造材や内装材に使われる以外にも、
家具や彫刻やインテリアなどにも使われることが多いのです。
法隆寺の柱にヒノキが使われていて、
今もなおその建物を支えているという事実が桧の卓越した木質を証明しています。
またよく桧の香りはアロマテラピーの世界でも注目を集めていて、
そのいい香りはストレスを軽減する役割があるとも言われています。
カンナで削った桧のカスを袋に詰めてお風呂に入れると香りが立ちさながら桧風呂となり、
自宅でもちゃっとは高級感を味わえますのでぜひお試しあれ。(カンナの削りかすがあればの話です・・)
また昔から能の舞台にも桧が使われていて、
桧の大変美しい木肌から晴れ舞台を意味する檜舞台の由来ともなっています。
このように昔から桧は特別な材として日本では扱われてきました。
現場ではそのひのきのフローリングをこつこつと張っています。