外部工事が続いている台東区2階建て準耐火の現場では、
バルコニーの防水工事が行われていました。
外部工事は雨や風など自然対策の工事になるので精度が高い施工が要求されるんです。
FRP2プライ工法と呼ばれる工法で雨からバルコニーを守ります。


左の画像は大工さんが造作したバルコニーで、
床は構造用合板でフラットになっています。
雨は勾配がないと流れませんのでこのフラットなバルコニー床に勾配を付けます。
次に床の上に勾配が付いた断熱材を敷き込みます。
白い断熱材が微妙に勾配が付いているのが解ります。
これで、水勾配ができました。


勾配断熱の上に防水下地の耐水合板を貼っていきます。
まず、水勾配で流れた雨を集めるドブと呼ばれる溝を勾配の下に作製し、
バルコニー全体に耐水合板を敷き込みます。


上の左の画像は耐水合板の上に合板と防水材のくっつきをよくするシーラーを塗っています。
次にFRP防水を塗布します。
防水で使われるFRP(Fiber Reinforced Plastics)というものは、
ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強した繊維強化プラスチックで、
強度や耐水性、成型性などに大変優れているます。


仕上げにトップコートを塗布してバルコニーFRP防水が完了です。
防水屋さんご苦労様でした。