心地良い住まいの為の設計

外観について
外観はその家の顔ともいえるのでこだわりたいところです。
使用する外壁材はそとん壁を含めたモルタル、ガルバリウム鋼板をメインにしています。
一部レッドシダーなどの羽目板も使用します。
都心の狭小地では軒を出せない事が多いので軒を出せる場合にはそとん壁、軒が出せない場合にはガルバリウム鋼板を選択することにしています。
そとん壁を使用する場合にはサッシ廻りの汚れ防止の為にサッシ下部に水切りを付けるようにしています。



設計基準について
耐火構造と準耐火構造については基本的に天井高さを2,221㎜としています。
準防火地域での2階建てなどの外壁防火構造については天井高さを2,205㎜としています。
これはサッシ上端高さH=2,200㎜から5㎜チリで天井高さを設定しているためです。
勾配天井や吹き抜けがある場合には、一部分の天井高さを2,100㎜として空間にメリハリをつけるようにしています。
これは限られた空間の中で、低い場所から高い場所へ足を踏み入れた時に、より空間の広がりを感じることが出来るからです。
また、住宅地域での高度斜線が厳しい地区での3階建てなどは天井高さを2,100㎜にすることが多いです。
選択した天井高さから梁の断面寸法を各階で決めて建物の軒の高さをミリ単位で割り出します。
基本的に土手加藤では軒の高さを低く抑えるようにしています。
建物の軒高さを低く抑えることで落ち着いた外観にまとめるようにしています。



開口部について
玄関ドアは木製とアルミ樹脂複合を使っています。
木製玄関ドアについては気密性を考慮しています。
紫外線や雨対策などメンテナンスを考慮してオスモカラーを2回塗りしています。
サッシは断熱性能にも絡む大切な部位。
アルミ樹脂複合で熱還流率は2.33[W/(㎡・K)]を選択。
ガラスはLOW-E複合。
サッシの取り付高さは設計基準と絡みますが天井高さと揃えるようにしています。
開口部と天井高さを揃えることで洗練された空間にするようにしています。
また外観とのアプローチは、基本的に開口部は上下方向に連続するようにしています。
開口部の上に開口部を設けることで外観をスッキリとするようにしています。
通風を考慮してサッシはウインドキャッチャー(縦すべり窓)を極力選択するようにしています。
都心の狭小地でパッシブデザインを確立するためにはウインドキャッチャーの活用は不可欠と考えます。

